サンリオキャラクターのデザイン監修のDXをSave Pointが実現

サンリオキャラクターのデザイン監修のDXをSave Pointが実現

株式会社サンリオ
グローバル・デジタルマーケティング本部
ライセンスデザイン部デザイナー 田中龍太郎様

主にライセンス商品向けデザインの開発やグッズ監修、デジタル領域の新規事業等を主な業務としている。今回のSave Point導入プロジェクトでは、ツールの選定から運用、定着までをプロジェクトメンバーとして推進。

サンリオキャラクターのデザイン監修のDXをSave Pointが実現

株式会社サンリオ

自社のキャラクターやブランドの使用を他社に許諾する側をライセンサー、許諾を受ける側をライセンシー、許諾契約のもとでライセンシーが製造、販売する商品をライセンス商品と呼びます。数多くの人気キャラクターを抱える世界的な大手ライセンサーのサンリオは、Save Pointの導入によって、ライセンス商品のデザイン監修業務のデジタル化を実現しました。Save Pointの導入にはどのような背景や苦労があり、結果としてどのような効果があったのか、サンリオ社内のみに留まらず、数百にも及ぶライセンシー企業をも巻き込んだ大規模なチェンジマネジメントについてお話しいただきました。

前編ではSave Pointを導入した背景と、導入効果についてお伺いしました。

  • 課題
    • - ピンクボードからSave Pointへ。導入の決め手はデザイン監修業務に最適な機能と使いやすさ。
    • - Save Pointの導入によって30~50%の工数削減を実現。さらに期待していた以上の価値も創出。
    • - Save Pointの運用を改善し続け、5年10年と使い続けたい。
  • 効果
    • - 関係者の心理的ハードルや学習コストを乗り越えて、スムーズな導入を実現するための徹底的な事前準備。
    • - 社外のライセンシーから事前に意見を収集し、デジタル化に伴うトラブルを先回りして解消。
    • - MUGENUPと連携してマニュアルの作成や映像による説明会を実施。スムーズな移行を実現。

ピンクボードからSave Pointへ。導入の決め手はデザイン監修業務に最適な機能と使いやすさ。

サンリオのライセンス商品の開発では、自社キャラクターがガイドラインに沿って適切に使用されているかどうか、事前のデザイン監修が必須になります。これまでのデザイン監修業務では、ピンクボードと呼ばれる紙のフォルダを使ってライセンシーとのやり取りを管理していました。ピンクボードはデザイン原稿や必要書類などを束ねるフォルダで、裏表に様々な情報を書き込めるようになっており、ライセンス商品の情報、デザイン監修のフィードバック、承認の進捗状況など、監修業務に必要な情報が集約されたツールです。従来はこのピンクボードに手作業で情報を記入し、サンリオとライセンシーとの間で相互に郵送しながら監修を進めていました。

ピンクボードは効率的なツールなのですが、ライセンス商品のデザイン監修が増え続けてきた今、さらなる効率性向上のためにデジタル化の必要性が高まっていました。また、テレワークの増加が重なったこともあり、デザイン監修業務のデジタル化に踏み切りました。

撮影協力:株式会社エイコー

  • 撮影協力:株式会社エイコー


デザイン監修業務のデジタル化にあたっては、5~6社の制作管理ツールを検討し、その中から最終的にSave Pointに決定しました。デザインの制作管理においてSave Pointが使いやすかったこと、エンタメ関連企業などでSave Pointの導入実績が多いこと、そしてSave Pointを開発・運営されているMUGENUPが国内企業であるため密接な連携が可能であることが決め手でした。

ツールを選ぶ上で、特に使いやすさにはこだわりました。キャラクターを育て続けるにあたって、とりわけデザイン業務は重要であり、業務が滞らないことが必須となります。Save Pointはaiデータやpsdデータなど様々な形式の画像ファイルをプレビュー表示できる他、ブラウザ上で画像に追記できる機能など、特にデザインの監修業務に適していると感じます。私自身も、過去にSave Pointを実際の業務で使用したことがあり、その時からSave Pointはわかりやすく使いやすいツールだと感じていました。

Save Pointの導入によって30~50%の工数削減を実現。さらに期待していた以上の価値も創出。

サンリオのデザイン監修業務にSave Pointを導入するのは、社内外にまたがる大規模なプロジェクトだったため、準備から導入まで1年以上の期間を要しました。それだけの時間と労力を割いて導入したのですから、このプロジェクトの結果として、具体的にどんな効果があって、何をもたらしたのか、しっかり検証することが重要です。そこで「工数削減」に焦点を当ててSave Point導入後の業務状況を調べ、効果を検証しました。

その結果、まずサンリオ社内では、デザイナーの監修業務やライセンシーとのコミュニケーション、社内決裁など様々な工程で効率化が実現したことが明らかになりました。一部の社員のケースでは50%以上の工数を削減できていたほどです。ライセンシーにおいても工数を約30%カットできた事例があり、総じて約30~50%程度の工数削減という効果が検証によって明らかになったのです。

デザイン制作や監修の業務効率化を実現。

  • デザイン制作や監修の業務効率化を実現。



Save Pointに対する満足度も高く、社内外共に80%以上のユーザーが「満足している」「やや満足している」と回答しています。アンケートのフリーコメントでは、「操作もシンプルで使いやすい」「監修物を把握しやすく時短になった」「リモートワークに対応できるようになった」といった反響がありました。あるライセンシーからは「自社のライセンス商品の監修でも使ってみたい」というコメントもいただいており、Save Pointを使った業務に満足いただけていることが伺えました。

効率化により、より多くの時間を創造性に費やせるようになった。

  • 効率化により、より多くの時間を創造性に費やせるようになった。


調査からは、Save Pointの導入によって、工数削減だけでなく、事前に期待していた以上の効果も見えてきました。例えば、Save Point内で業務の進捗状況やコミュニケーションが可視化されたため、担当者の不在時でも迅速な代理対応が可能になりました。また、以前であればためらっていたような細かい確認や相談など、関係者間でのコミュニケーションが活発になったというコメントもありました。過去案件のデザイン資料の検索性向上やアクセスの容易化により、知見やアーカイブを活かしやすくなったことも導入の効果として挙げられます。Save Pointの導入は、デジタル化という当初の目的に留まらず、様々な付加価値を生んでいることが分かってきました。

これらの反応や具体的な効果を明らかにできたことで、業務のデジタル化とSave Point導入というプロジェクトは成功したと確信することができました。

Save Pointの運用を改善し続け、5年10年と使い続けたい。



Save Pointの導入によって、デザインの監修業務をデジタル化し、工数削減を実現することができましたが、「導入すること」自体が目的やゴールではありません。Save Pointを活用して、より多くの魅力的なキャラクターグッズや企画を世の中に送り出していくことが本来の目的です。そのためには日々の業務の中で上がってくる様々なコメントや要望を受け止め、運用を改善し続けながら、5年10年と継続してSave Pointを運用していきたいと思っています

Save Point導入後の定着や社内環境の変化に合わせた運用方法の改善の相談など、サンリオとMUGENUPとのコミュニケーションをこれからも続けていき、Save Pointを通じて、さらなる環境整備や効率化を目指していければと思います。

株式会社サンリオ 田中様

  • 株式会社サンリオ 田中様








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Save Pointならプロジェクトにリンクするデータ、コミュニケーション、進捗管理を全て紐づけて、一元管理が可能になります。

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