講談社のコミックアプリ運営に必須な、多数のバナー制作を「Save Point」で管理

講談社のコミックアプリ運営に必須な、多数のバナー制作を「Save Point」で管理

豊国印刷株式会社
営業本部 コミック事業営業部 コミックアプリ営業課

課長 多田 泰生様
小澤 朋子様

講談社のコミックアプリ運営に必須な、多数のバナー制作を「Save Point」で管理

豊国印刷株式会社

「講談社の印刷や製本が豊国印刷の基幹事業。今ではコミックアプリも手掛けています。」

多田:
豊国印刷は、もともとは講談社の雑誌や書籍を安定して印刷するべく1946年に創業されました。現在では講談社グループ企業として、紙の書籍の印刷や製本はもちろん、デジタル製版やデジタルコンテンツの制作なども行っています。さらに講談社のデジタル製版データの管理・運用なども行っており、その流れから、講談社のコミックアプリにも携わっています。
自分はコミックアプリの営業課として、いかに安定してコミックを配信し、それをどうやってお客様に伝えていくのかというところに携わっています。

小澤:
わたしはもともとマンガ家だったんです。しかし出版不況と言われ、実際に自分の作品が掲載されていた雑誌が休刊となるなど業界全体への危機感を強く感じるようになって、もっと幅広い視点から出版に携わりたいと思い、今は、多田といっしょに講談社のコミックアプリに携わっています。

  • 目的
    • - 作業効率化
    • - 一律の情報共有
    • - スケジュール管理
  • 課題
    • - 制作の経過が記憶任せになってしまう。
    • - 制作品質に関するイメージ共有・統一が難しい。
    • - 別途スケジュール管理資料を用意する必要がある。
  • 効果
    • - 作業経過の可視化。画像比較機能による業務効率化。
    • - 具体的な修正指示によって引き継ぎもスムーズに。
    • - 全ての発注物を一覧管理できるようになった。

「先月は200本も。コミックアプリに不可欠なバナー制作を効率化したい。」

小澤:
アプリの配信にあたって重要な要素の一つが、実は作品の告知バナーなんです。どんな作品が配信されているのか、これから新しく配信されるのかなど、お客様に知ってもらえないと読んでいただくことはできません。さらに自分たちが関わっているアプリの場合は、お客様がその作品を「読む前」と「読んだ後」で、バナーも別のものに変わります。そのため、毎月、かなりの数のバナーを制作しています。「Save Point」導入における一番のポイントは、そのバナー制作の効率化でした。

多田:
バナーというとさらっと聞こえてしまうと思いますが、先月だけで200本近いバナーを納品しています。当然、その月の分のバナー制作と同時に、翌月以降のバナーの準備も動き続けています。さすがに制作する物量が限界だろうということで、外部のデザイン会社といっしょに制作していく体制に変えたんですが、社外の関係者が増えたためコミュニケーションにかかるコストも増えていきました。「Save Point」を導入するまでは、メールや表計算ソフトでスケジュールや進捗を管理していたのですが、さすがにそのままでは効率に限界が見えてきました。

小澤:
社外の制作会社への制作指示だけではなくクライアント側のチェックも必要なのですが、メールや電話だと、どういうやりとりがあって今どういうクリエイティブを制作しているのか、またどこまで承認が下りているのかなど、制作物の進行過程がその担当者個人の記憶に頼らなければならず、「言った・言わない」の問題が起こりやすいんです。また修正を指示したのに直っていないなど、制作クオリティのばらつきが目立ってきました。メールを中心にやり取りする場合は、必要なデータをローカル環境にダウンロードしてから送信するなど、素材データの共有も手間がかかるのも負担でした。

「導入によって、情報共有やスケジュール管理がスムーズになりました。」

小澤:
(上記の流れから)メールや電話、表計算ソフトなど、これまでのやり方ではもう限界だろうということで、何とかならないかと思って管理ツールを探し始めました。具体的には、バナーを制作する過程が、一連の流れとして確認しやすいことが条件だったんです。そうしたら、社内のメンバーが「Save Point」を見つけてきてくれたんですね。公式HPを見に行くと、「Save Point」ならスレッドビューというスタイルで制作進行を管理できる、やり取りや制作の流れが縦につながって見れるし、それを関係者が同時に共有できる。これは便利だ!と。

多田:
自分はマネジメントの立場から関わっていますが、「Save Point」のおかげで情報共有がものすごく便利になったと思います。メールや電話だと、周囲から状況が見えづらいんですね。メールだとローカル環境にデータが閉じ込められてしまうので、誰かが使いたいと思っても、どこに保存されているのかデータを探すところから始めなければなりません。

小澤:
画像にコメントを追記する機能があるのですが、これによってニュアンスや修正指示をはっきり伝えられるのも便利ですね。画像を重ね、切り替えて見比べる画像比較機能があるので、修正指示の抜け漏れもすぐにわかります。バナーの制作スケジュールは作品の配信日が決まってから逆算で組み立てていくのですが、「Save Point」のガントチャートでスケジュール管理をするようになり、制作スケジュールはずいぶんと効率化された実感があります。関係者へのリマインドも便利になりました(笑) 今では「Save Point」上で社外に発注しているんです。

多田:
アプリで配信するデジタルコミックは、もともとはデジタル製版のデータから作り起こしています。社外とやりとりするさいに、デジタル製版データをメール等でお渡しするのはセキュリティ上も懸念がありますので、「Save Point」にはそういうメリットもあると思っています。

「バナー制作に限らず、業務上の様々な場面での活躍を期待しています。」

多田:
製本や印刷など、出版はとにかく多数の関係者、しかも社外とのやり取りがものすごく多いんです。素材を預かって、加工して、監修していただいて……。テキストではとても大変なコミュニケーションを、「Save Point」で一元化し、効率化できるのは画期的だと思っています。関係者の使っているPCの多くは、PhotoshopもCLIP STUDIO PAINTもインストールされていません。確認してもらうために全員分のライセンスを購入するのは非現実的ですし、かといって他の画像形式に変換するのも効率が悪すぎます。「Save Point」があると、Photoshopであればその表示レイヤーをプレビューできますし、その問題を解決できるのは重要ですね。

小澤:
「Save Point」は絵やビジュアルにフォーカスした管理ツールであり、だからこそ直感的に使いやすいのも助かっていますね。

多田:
今ではマンガ家の大多数がCLIP STUDIO PAINTを使っています。「Save Point」がPhotoshopやCLIP STUDIO PAINTのファイルに対応しているということは、コミュニケーションの効率を高めるだけではなく、もっと様々な可能性を秘めていると思っています。今回はバナー制作の効率化を目的に導入しましたが、もっと様々なコンテンツ制作に対応できると思うんです。編集さんからは画像以外のクリエイティブの相談もありますので、そのような場合も利用できるのでは、と期待しています。

現在は制作会社とのやりとりで「Save Point」を利用していますので、
将来的には編集担当者や作家とも共有できるような使い方ができればよいかなとは思っています。

小澤:
Webやモバイルコンテンツなど、これからのデジタルコンテンツはもっともっと表現が進化し、リッチ化されていくと思います。これからのデータの進化に「Save Point」もぜひ対応していただいて、お互いに成長しながら、これからも一緒にクリエイティブを制作していきたいですね(笑)







豊国印刷株式会社

1946年に創業した豊国印刷株式会社は、講談社グループの一員として、デジタル製版、印刷、製本、デジタルコンテンツ制作等を担う。創業以来、半世紀以上に及ぶ伝統の技術を受け継ぎながらも、時流を捉えた新たな手法を積極的に取り入れる先進性を併せ持つ。出版の未来を見据え、変化を厭わない柔軟な事業展開を行っている。

同社は、1946年7月に文京区音羽の講談社本館内で印刷業務を担う会社として設立した。現在も本社は講談社の隣にあり、物理的な距離はもちろんのこと、業務上も非常に密接な関係にある。1959年に講談社が創刊した「週刊少年マガジン」で初めてマンガ製版に携わり、その約10年後1971年に創刊された講談社文庫では、他社に先駆けてオフセット印刷を取り入れた。2005年にはデジタル化をスタート。マンガのふきだしに使うひらがな書体にこだわり、専門家と協業しながら独自開発を行った。

このように講談社が出版する書籍やマンガを制作という領域で支え続ける同社は、「その時代の出版にとって必要とされるもの」を常にキャッチアップし、技術で体現してきた。現在もその特性は変わらず、基本事業を主軸としながら、デジタルコンテンツの管理・アーカイブ、動画制作、翻訳事業、マーケティングサポート事業と、出版周辺の新規事業に精力的に取り組んでいる。




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