月に100本以上の動画制作を効率化し、データの保全性をUP

月に100本以上の動画制作を効率化し、データの保全性をUP

ゲシピ株式会社
編集長 中井健弘

月に100本以上の動画制作を効率化し、データの保全性をUP

ゲシピ株式会社

いま、eスポーツという新しい文化が盛り上がろうとしています。様々なゲームをテーマとした大会イベントが多数開催され、中には高額な賞金の出る大会も珍しくありません。2018年には流行語大賞にもノミネートされました。eスポーツがこれからもっと盛り上がっていくためには、新しいeスポーツアスリートがどんどん登場してくることが必要だとわたし達は考えています。そのために必要な「学ぶ環境」や「練習する環境」を提供し、育成サポートを通してeスポーツの普及と成長に貢献したい……それがゲシピのビジョンです。

具体的にはeスポーツコミュニティの運営に取り組んでいます。動画を軸に攻略情報やプレイテクニックを紹介している「ゲシピ」と、誰かといっしょに練習したい、コツを教わりたい、教えたい、という人を繋げる「ゲシピ道場」の二つのサービスを展開しています。中でも「ゲシピ」で公開しているゲーム動画が大きな反響を集めており、サービスのベータ版開始からわずか半年後の2019年4月には、動画再生回数が500万回を突破しました。

eスポーツを学ぶにあたっては、動画で学ぶことが効果的です。ゲームは秒単位どころかフレーム単位で状況が変化しますし、文字では伝えきれない情報が多いため、実際のプレイを見ることが一番学びにつながります。そのため、ゲシピではeスポーツの練習に役立つ動画を多数公開しています。動画制作の基本的な流れとしましては、まず話題のゲームを中心にファンが知りたいことや気になっている情報をピックアップして、編集部が新しい動画のテーマを決めます。それを制作スタッフに実際にプレイしてもらって動画を撮影し編集、テロップやオープニングタイトルなどをのせて、皆様にお届けしています。

ゲシピではスマホで視聴するユーザーが多いことから、多くの動画は一本当たり1分から3分ほどの尺でコンパクトにまとめるようにしています。一カ月に約100本近い動画を公開するために常に複数の動画制作ラインが走っており、動画一本あたりの制作期間は平均して2~3日、長くても一週間以内で完成させるスケジュール感となっています。

  • 目的
    • - ツールの一元化
    • - データ授受の安定化
    • - 安定した業務フローの確立
  • 課題
    • - 多数のツールを使うため業務が非効率になってしまう
    • - 動画データの受け渡しに時間が掛かる
    • - メンバーによって業務フローが異なる
  • 効果
    • - ツールが一元化され作業時間を大幅に削減できた
    • - 動画プレビューを使い確認時間を削減できた
    • - 業務フローが統一された管理しやすくなった

動画データの保全性と進捗管理の効率に問題があった

動画をメインコンテンツとする「ゲシピ」ですが、しかしその制作体制には様々な課題がありました。

「ゲシピ」の編集体制としては、まず動画の企画を考え全体を進行させる「編集部」があり、ゲームを実際にプレイして撮影する「プレイヤー」と、撮影された動画を編集する「動画編集スタッフ」、おおよそ3つのポジションがあります。メンバーは同じオフィスに集まっているのではなく、在宅だったり社外のスタッフだったりとそれぞれです。当然、業務連絡や相談といったコミュニケーションも、資料の共有や動画データの納品なども、ほとんど全てのやり取りをネット上で交わしています。実は、このそれぞれのポジションをつなげる管理体制に問題がありました。

特に、多数のツールを使っていたことによる非効率さが課題となっていました。プレイヤーに撮影してもらった動画はフリーのアップロードツールに上げてもらい、googleフォームを用いた記事の入稿フォームに入力、編集部はその動画やフォームに入力された内容をダウンロードして確認し、進捗状況をgoogleスプレッドシートで管理するといった具合です。しかしこれだと、一連の業務フローのなかで多数のツールを使いこなさなければなりません。しかも独立した別々のツールであるため、有機的に情報をつなげて管理するためには個人が手作業でがんばるしかありませんでした。特に、誰がいつ動画を撮影して、アップロードしたのか、その締め切りはいつなのかなど業務フローごとのスケジュール管理が大変だったんです。

さらにフリーのツールを使っていたことで、データの保全性にも問題がありました。フルHDのゲーム動画ですからかなり大きな容量のデータになります。時間をかけて動画データをアップロードしたにも関わらず「失敗しました」だとか、ダウンロードしたら今度は「データが破損しています」だとか……。そうなるとまた時間をかけてやり直しです。場合によっては同じ動画データが重複してアップロードされていたこともあります。ファイル名だけでは動画の中身は見れませんから、ダウンロードして再生してみないとわからないんですよね。

また、業務クオリティのばらつきという問題もありました。ツールを複数使っていることで、メンバーによってスキルや習熟度に差が出てしまっていました。そうなると当然ミスが増えてしまいます。ミスを減らそうにも、今度は情報が複数のツールに散らばっていて、確認することも困難です。業務が見えづらいため、何をどこまでチェックすればこの作業はOKなのかという基準も見通せなくなり、一定レベルの質を保つことができなくなっていました。

当時のエピソードをお話しするといろいろありますが、このようにツールの不統一による業務の非効率さは大きな課題になっておいました。

動画プレビュー機能で無駄な時間を大きく削減できた

複数のツールによる非効率、メンバーによる業務クオリティのばらつき、ツールの習熟コスト、データの保全リスクなど……。そんな課題を解決したくて導入したのが「Save Point」でした。

「Save Point」を知ったきっかけは、実はトップからの提案でした。もともと弊社とMUGENUPとでは、経営者同士で交流があったんですね。それである時、弊社代表の真鍋が「ゲシピの運営には、今こんな課題がある」という話をしたところMUGENUPさんから「自社のツールがお役に立てるかもしれない」というご提案があり、そこで真鍋から「試してみないか?」と提案がありました。まずは試してみようということになって、MUGENUPさんに来社してもらった説明会を受けて「これは良さそうだ」となり、実際の業務フローに組み込んで実用性を確かめるトライアルを経て、本格導入が決まりました。自分も説明会やトライアルに参加しているのですが、もうあまりの便利さにびっくりしましたね(笑) さっきお話したような課題が、これだと解決できる!って思いました。

実際に導入してみて効果が大きかったのは、先ほど申し上げたデータの保全性です。フリーのアップロードツールを使っていた時に起こっていたデータの破損などがないため、それだけでも無駄な時間を大きく削減することができました。同時に、「Save Point」では動画をダウンロードせずにそのままプレビューできるんです。これがとにかく業務の効率化には大きかったんです! プレビュー機能によって動画の確認が簡単になったのはもちろんですが、管理ミスによる二度手間三度手間が全くなくなりました。

一番の目的である管理フローの効率化ですが、「Save Point」によってツールが統一されたことで、自分たちでも驚くほど目に見えて効果がありました。「Save Point」の導入前後で、動画の制作フローや管理フローは全く変わっておらず、同じ項目を同じように管理しています。にもかかわらず、導入したことで作業時間が大幅に削減されました! 「Save Point」は動画制作の進捗も、記事や動画の入稿も、実際に納品された動画データも、全てひとつのツールで包括的にまとめて管理できます。ラベルやフォルダでわかりやすく整理できるので管理側のミスも減り、外部スタッフも含めて業務上の二度手間や無駄作業がなくなったんです。当然、それによってストレスもぐっと減りました(笑)

Save Pointで動画制作の効率化が図られた分多くの方に動画を楽しんで欲しい


「Save Point」を導入して、目的としていた課題は全て解決できたと思っています。これは冗談やおせじではなく本当に。コストに見合っただけの効率化もはかれていますので、費用対効果も満足しています。

新しいツールを業務フローに組み込むにあたっても、ツールの移行コストはほとんどありませんでした。導入前は正直どれくらい効果があるのかイメージがつかず、「今までの方がよかったんじゃ……」などということにならないか不安もあったんですが、ぜんぜんそのようなことはありませんでした。とてもわかりやすいUIになっているので、スクショと一緒に簡単な使い方をメッセンジャーで送っただけで、誰もがすぐ使えるようになりました。そのおかげで業務の透明化も図られ、クオリティの平準化も達成できました。

今でも十分便利ではあるのですが、もし今後に望むとすれば、通知機能がもっと便利になってほしいとか、スマートフォンからの操作がもっと便利になればいいなとは思っています。可能ならば動画のアップロード容量が無制限になると一番うれしいのですが、それは難しいですよね(笑)

ゲシピとしては「Save Point」の導入によって動画制作の効率化が図られた分、これからもっと多くのゲームプレイヤーに動画を楽しんでもらえるようがんばっていきます。ゲシピの動画を見てテクニックを学んでくれたプレイヤーが、ゲシピ道場で仲間を見つけて一緒に練習し、そしていつかeスポーツアスリートとしてデビューしてほしい。eスポーツというカルチャーが盛り上がって、いつか本当にオリンピック競技に採用されてほしい。ゲシピを見てプロになるぞ!というビジョンの実現を目指していきたいと思っています。



・会社ページ:http://gecipe.co.jp
・サービス:https://gecipe.jp
・サービスの動画:https://gecipe.jp/fortnite/videos/10130282




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